*31話*














「騎士団の連中が税金の徴収に来てんだけど、また礼のごとくトラブルが起きてんだよ」

「トラブルねぇ・・・・・いつものアレか?」



ユーリの問いに無言でうなづいた青年に、詳しく説明されるまでもなく全ての事態を察した

ユーリはため息をついた。

貧しい者達が集まっている下町では毎回起こる事であるが故に毎回起こる騒動だが、うなづ

いた青年の表情を見る限りあまり穏やかではない事態が起きているようだ。

きゅっとユーリの眉がよった。



「場所は?」

「広場の方まで行けばすぐに分かる」

「ん、了解」



短い応答で場所の把握を終えると、ユーリは彗星を飛び出していった。













ユーリが広場にたどり着くと、青年の言ったとおり少し曲がった通りにちょっとした人溜ま

りが出来ていた。



「あそこか」



離れていて全体は聞き取りづらいが、漏れ聞こえてくるやり取りからして払う金がない者と

徴収にきた騎士との間で押し問答の真っ最中のようだ。

毎度のことではあるが、今回はちょっと雰囲気が剣呑だ。



「とにかく今は払えるお金がないんです。来週になったら何とかできますからそれまで待っ

てくださいって言ってるんです!」

「待てん、徴収日は今日なんだ。今すぐ払ってもらおうか」

「この前も同じことを言っていたであーる」



そんなやり取りが聞こえてくる。



「騎士の片方はデコか・・・・・・ったく」



人を掻き分けていくと見えた知己の顔にユーリはうんざりしたような顔をした。



「金で支払えないというのなら、現物徴収でもかまわないのだが?」



騎士はその目に虐げる者の光を浮かべことさらゆっくりと言った。



「そんなっ、それじゃあ私達生きていけません!」

「払えないというのだからこれは当然の措置だ」



顔を青ざめさせる女性に、騎士は嫌な笑いを浮かべた。

その言葉に周りにいた下町の人々が殺気立ったその時だった。



「来週になれば払えるって言ってるんだ。そんくらい待ってやれよ、ゆーずーきかねえな」



一気に緊迫した空気に割り込むようにどこか間延びした口調で言いながら絶妙のタイミング

でユーリは騎士たちの前に立ちふさがった。











ルークinヴェスペリア第31話をお送りしました。

遅々として進まない展開にちょっと半泣き気味です。
しかも癒しのルークが全く出てこないという・・・・・
今書いている展開が終わったら色々話は進んでいきます。
本編前に書ききりたい物が終わったらいい加減本編突入したいと思います。
この遅さだと一体何時になるのやら・・・・・・・OTL


続きはのんびり待ってください。








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