*15話*














しばらくの間三人の間で笑いが止まらなかったが、日が傾き夕暮れ時が近づいてきた頃には

さすがに笑いも収まり、テーブルに詰まれた貰い物の山の選別作業に移っていた。

貰った物の中には食物も含まれており、それらを服や日用品と一緒にしたままというのはさ

すがに出来なかったからだ。

貰った物の中に意外な物が混じっていたりして、その度に手が止まっては笑ったり議論した

りと、選別作業は意外に盛り上がっていた。

そんなやり取りの中でフレンはずっと疑問に思っていたことをふと思い出し、それを何気な

く口にした。



「そういえばルーク。ずっと気になっていたんだけど水路から引き上げた時に僕の顔を見て

ずいぶん驚いていたけど、何をそんなに驚いていたんだい?」

「ああ、そういや確かに驚いてたな。どうしてなんだ?」

「え!?」



疑問としてはいたって普通のものだったはずなのに、訊かれたルークは不自然なほどの反応

を示し、視線を泳がせた。

本人は気付いているのかいないのか、えーと、えーと、という声が小さくもれている。

そんなルークに二人は首をかしげた。



「・・・・・・ルーク?」



ユーリは黙り込んでしまったルークを怪訝そうに見つめながらその名前を呼んだ。

思考の海に沈んでいたルークがそれによって現実に戻ってきた。



「え?・・ああ・・・・ええと、驚いてた理由だったよね」



はじかれるように顔を上げたルークだったが、いまだどう答えるかが決まっていなかったら

しく歯切れが悪い。

そんなルークを見かねてフレンが救いの手を伸ばす。



「言いにくいようなら無理に言わなくてもかまわないよ」



ルークの肩に手を置いてやさしく微笑んで言うフレンの言葉に、ルークは思わず苦笑を浮か

べた。

気を使わせちゃったか・・・・・



「言いにくいとかそういうわけじゃなくて、なんて答えたらいいのか、上手な言い方が見つ

からなかっただけだよ」



言いながらルークは苦笑をそのままに肩をすくめた。



「正直に言うとさ驚いてたんだ、フレンの顔が俺の知り合いに瓜二つでさ。まるで鏡に映し

たみたいにそっくりだったんだ」


まるで俺とアッシュみたいにと、心の中で続けた。


「そいつとフレンがそんなに似てたのか?」

「うん」

「そんなに驚くほど似てるなんて、どんな人だか訊いてもいいかい?」



散々言い渋っていたわりには普通の答えに、二人は拍子抜けしたがその内容に興味がそそら

れ少し突っ込んで訊いた。

別に隠すようなことでもないのでルークは同意の返事を返し、その相手を思い出しながら湧

き上がってくる懐かしさにうっすらと笑みを浮かべた。



「一緒に世界を旅した仲間の一人で俺の友人かな」

「旅!?ルーク、お前結界魔導器〈シルトブラスティア〉の外に行ったことがあるのか?!」



何の気無く答えられたルークの答えに思わずユーリは驚きの声を上げていた。











ルークinヴェスペリア第15話をお送りしました。

そんな難しい話じゃなかったはずなのに難産の話でした。
なかなか会話が発展してくれなくてどうしようかと思いましたよ。
やっぱりフレンがいると動かしづry・・・・・・・
ごめんフレン!愛はあるんだ・・・・・・・愛は・・・・・・・


続きはのんびり待ってください。








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