*プロローグ*





トゥエ レイ ズェ クロア リュオ トゥエ ズェ




セレニアの花が咲くタタル渓谷に、低音と高音を行き来しながら美しく響く歌声。

それは、誰かを弔うかのように静かに響き、そして静かに終わる。

歌い手の女は閉じていたまぶたを開き、目の前に広がるセレニアの花々を見つめる。

少し離れた所に立つ仲間達もまた、少女と同じように花々を見つめていた。

しばらくして互いを促しあい、一人二人と花々に背を向ける。少女も倣うように背を向けようとしたその時。





一陣の風が吹いた。





それに促されたのように、女は振り返った。

セレニアの白に混じる朱。

女の目が見開かれる。

女の様子に振り返った仲間達もまた、その朱を視界に留める。

セレニアの花々をかき分けてくる朱色の髪の青年。

駆け寄ってくる仲間達に穏やかな笑顔を向け、







そして――――――――











ぱっと目が覚めた。

見覚えのない天井が見えた。

瞬きをする。

体を起こして、見回してみるが、見覚えのないものばかりが目にとまる。

ベッドの傍にある窓から見える空には、見慣れた符石帯ではなく見た事の無い陣が広がっている。



「ここは・・・・・・・・・」



何故ここにいるのか、思い出そうとするが、この部屋に通じる記憶は浮かんでこなかった。

浮かぶのは、消えていく自分の体、腕に抱えた自分の被検体<オリジナル>、そして

光の塊――――――――ローレライの姿。








―――ルーク、我が同位体よ



.   手向けに鍵と―――――を送る



.   どうか幸せに、・・・・ルーク・・・・・・・・ルーク・・








意識が途切れる前に交わした会話を思い出す。




――――とはなんだっただろうか?




そこだけかすみがかかったように思い出せない。

いや、それよりも自分は音素<フォニム>が乖離して、ローレライと共に音符帯の一部になったのではなかったのだろうか。

しっかりとした肉体の感覚を感じ、じっと自分の手を見る。

・・・・・なんだろう・・・・・何か違和感が・・・・・・・・・・

ある事実に気付き、窓に張り付いて窓ガラスに映る自分の姿を見る。




「!!!!!!」



声にならない悲鳴が口から漏れ、張り付いていた窓が大きく音を立てた。



「どうしたっ!」



後方にある扉が勢いよく開かれ、黒衣の青年が部屋に飛び込んでくる。



「へ?」



飛び込んできた青年を見たルークの口から漏れたのは、間の抜けた声だった。












はい、とうとう始めてしまいました。

クロスオーバー小説。

ユリルクにはまり、扱うサイトさんの少なさにしょんぼりし、ならば自分で布教してやると
意気込んで書き始めたこの話。

早くも自分の文才の無さに撃沈しそうです(爆



・・・・いや、でも、ゲーム本編の所までは絶対に書き上げるつもりです。

Vのメンツにルーク争奪戦をさせるという私の夢の為にも、亀更新だろうがへぼな文章だろうが書くのです。

主に私のために・・・・・・・(←おい!)



広い心で読んでもらえると嬉しいです。







.


Top ☆ back